biku-06.gif銅製缶ビク

缶ビクといえば、テカテカと光ったブリキ製で、網部分は青か赤の綿糸で出来た、ごく安価なものを懐かしく思い出すが、本品は高級品。

缶部分は直径15センチほどの円形で、使い込むほどに味が出る銅の打ち出し。網部分は絹の手透きと思われ、5つある金枠は真ちゅう。魚入れ口は真ちゅう枠と籐の編込みとなっており、ブリキの缶 ビクとはすべてが大違い。

また、水を入れた時、リングを介したヒモで重量を支えるように出来ており、過重による網の破損を防いでいる。

全長は63センチほどと小振りで、モロコ、ヤマベ(オイカワ)、タナゴなど川の小物やアユの毛バリ釣りなどに使われたようだ。