shoseki-05.gif「竿忠の寝言」「竿忠七周年追善句集」

和竿職人として東作(三代目)、竿治とともに明治の3名人の1人として教えられた初代竿忠こと中根忠吉の生涯と明治~大正期の庶民の生活などを盛り込み、孫の三代目音吉の口述(沢村芳太郎筆記)によってまとめられたのが「竿忠の寝言」。昭和6年、非売品として400部発行された原本と、四代目・中根喜三郎氏による「寝言以後」を付け加えた文治堂書店発行の復刻本も所蔵。

もう一冊の「七周年追善句集」は、昭和11年、初代七回忌の折に交流のあった著名人からの書、句などをまとめたもの。二代目・仁三郎の竹づくしの挨拶文「今日竹翁の七回忌...芝竹は竹々涙に呉れ竹れど...養老竹御四季竹の程を...」が傑作。