「東俊」作・布袋竹印龍継ぎマブナ竿mabuna.jpg

東俊(岡本俊夫)も四代目東作の弟子の一人。昭和10年に独立というから、亡くなるまで50年余も竿を作り続けた。アユ竿、ヤマメ竿、ヤマベ竿などを得意とし、戦後の名人の一人といって過言ではない。また先年亡くなった俊行作(伊田利行)の師匠でもある。

さて、写真の本品は布袋竹印龍継ぎのマブナ竿。写真右側3本のうちの中央の糸巻きの付いているのが先から6番目で、右側3番目は替手元。6番目から先は中通しという珍しい竿形であることから、細流のヅキ釣りやミャク釣り用に作られたものかも知れない。

注目して頂きたいのが節揃い。布袋竹といえども、一尺元三節揃いは見事というほかない。