四代・六代目「東作」合作中通しハゼ竿
洗練された江戸前竿の典型といえるのが本品。
宗家東作が手がけたことを示す角印・東作と丸に三の焼き印があることから四代目東作(松本政次郎)と六代目東作(松本三郎氏)の合作といわれている。しかし、四代目在命中に襲名前の六代目が作った竿といった方が正確かもしれない。
ちなみに、六代目東作・松本三郎氏は四代目の三男で、五代目は長男の故松本栄一氏(子息が東作本店店主・耕平氏)。
さて、この作品は布袋竹印龍継ぎ二間(3.6メートル)で、手元は布袋竹根掘りの磨き、糸巻きは象牙製。宗家ならではの気品のある仕上がりで、昭和40年前後の作品。負荷3号程度。