ukiko-03.jpg淡水用・古典ウキ

研き出しを含めた、しっとりと深みのある漆塗りが施された古典タイプの淡水用ウキ。作者も制作年代も不詳だが、明治末から昭和初期ごろに作られたものではないだろうか。

一般に淡水用のウキの場合、ヘラウキや玉ウキなどを除き現在では、おおざっぱに唐辛子(とうがらし)ウキと総称することが多い。しかし、それぞれの形状ごとに名称はあり、写真の右から、先細型、鷺(さぎ)型、先細型、コマ型、バット型と古い釣り入門書には標記されている。

五本のうち最大のもので全長約12センチ。マブナ釣りなどに使われたのだろうが、ノンビリとアタリを待つ情景が見えてくる。