ダイワドラムNo.370
昭和10年前後から、戦後の昭和30年代まで、中小型の両軸受けリールは各種発売されてきた。このダイワドラムNo.370は、それらより比較的新しい昭和42年ごろ発売という。
ごくシンプルな構造で、投げるのにも向かないタイプだが、30年以上前のものとは思えぬほど、回転はスムーズ。海の中小物用か、湖のマス釣りなどに使うためのリールと思われるが、オールステンレス製ならではの重厚な見栄えで、長く使っても飽きがこないのではないだろうか。
本品は特に注目を集めたというリールではないが、その後の同社の躍進振りを裏付けるような確かな技術力を感じさせてくれる。