ミッチェルと大森のマイクロセブン
日本のリール産業でもっとも立ち遅れていたのがスピニング。戦前にも一部の愛好者が手にしていた可能性はあるが、一般的には戦後、それも昭和30年台になってから、ようやく国産のスピニングリールが普及するようになったようだ。
そんな中で、国産リールの見本となったのがフランスのミッチェル(右)。本品はそのNo.300で、オリムピックのNo.81はこれを真似て作られたようだ。いかにもフランス製というシャレた見栄えのミッチェルは、ルアーブームとなった昭和50年前後、No.308、408など大ヒットした。
そのルアーブーム当時、求めやすい価格で人気を集めた国産品が大森製作所のマイクロセブン(左)。同製品もミッチェルの影響を受けている。