menada.jpg古典メナダ竿一対

メナダ(赤目魚)は一般的には馴染みのない魚だが、ボラの近似種でさらに型がよく、食味もいいところから、数の釣れる魚ではないが、かつては専門に狙う人も結構いたらしい。

釣り場は、江戸前のノリヒビの少し沖やボラと同じような所を釣ったという。釣れればボラより大型なだけに、竿は頑丈そのもの。写真の一対のうち右側の穂先の方が細いが、それでもテーパーはかなりきつく強い調子で、現在のイシダイ用和竿の穂先よりさらに強いから驚く。左側の方は、テーパーはゆるいが、もっと太く、先端部でさえエンピツぐらいは楽にある。

仕上がり、素材ともまずまず上質だが、切りの揃ってないところから見ても明治後期の竿ではないだろうか。